それが伝え方なのです
コロコロ笑うゆーみんだけど今さーやんおかしなこと言わなかった?!わ、わたしがゆーみん口説く、とか…
え、今も口説いてたの?どこら辺が?ま、全くもってどこかわからない!!
「やっちゃんパニックー」
「パニックね」
「だ、だって口説くって…!」
全然そんなつもりなかったのにいきなり言われちゃったらパニックにもなるよ!
「で、でも確かにゆーみんは口説きたくなっちゃうぐらいかわいくてかわいいけどわたしにはし、静くんという彼氏が……!!」
ふわわわとぐるぐる目を回しながらうろたえるわたしにさーやんから「落ち着きなさい」と脳天チョップが贈られた。い、痛いです。
じわりと涙で滲む視界でさーやんを見上げる。冗談抜きで今のは痛かったよ。
「やだ、あたしが弥生口説きたくなってきた」
「へ?」
「あたしも便乗するぅ!」
むぎゅ、と前からさーやんに抱きしめられて後ろからゆーみんも抱き付いてくる。ま、前と後ろから柔らかいものが……!
それに比べて、と自分の胸元に手を当ててわたしはずーんと落ち込みしばらく2人に挟まれていた。