それが伝え方なのです



キッパリと言い切ったさーやんは逆に綺麗系の美人さん。


見た目通りの姉御肌な人で、部活でも後輩から頼られているらしい。(ちなみにさーやんは剣道部)


ゆーみんは当然の如く、さーやんが本気出せば彼氏なんてすぐにできそうなのになぁ、と考えていると2人がわたしを見ているのに気づいて。


なんだろうと首を傾げると、さーやんとゆーみんは同時にため息をこぼした。


キョトン、とするわたしにゆーみんが口を開く。



「やっちゃんは、聞くまでもないよねぇ」


「ほぇ?」



何を?と聞く前に続いてさーやんが口を開く。



「そうでしょ。だって相変わらずみたいだし?」


「だよねぇ」


「??」



ますます意味が分からずキョトンとしていると、ポケットに入れていたスマホが音をたてた。


画面を見て誰からのラインかを確認して、思わず心が弾んだ。





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