それが伝え方なのです



「あー!やっちゃん彼氏からでしょ?」


「へえぇっ?!ち、ちが、」


「そんな否定しても誤魔化せてないから」



白状なさい!という2人の迫力に、わたしは為す術なく頷いた。


わたしより年上の彼氏である静くんは大学生でバイトもしているから、時間も合わなくて最近はなかなか会えなかった。


今日は久しぶりに会えるよって連絡を昨日もらって、放課後は会おうねってラインもらって。


顔に出さないようにしてたのに、



「なんで2人には分かっちゃうのかなぁ……?」


「(ものすっごく不思議そうだけど、)」


「(やっちゃんは分かりやすいからねぇ)」



生あたたかな視線で見られて(あくまでわたしの主観)わたしは思わず体をしおしおと小さくした。







< 4 / 127 >

この作品をシェア

pagetop