それが伝え方なのです



「サンキューな、矢城」



片手に綺麗にあラッピングされたプレゼントを持って照れたようい言う水無瀬くんに「どういたしまして」と返す。


なんやかんやと言いながらプレゼント決まってよかったなぁとわたしまで嬉しくなる。そういえばと時計を見ると5時をちょっと回ったところ。


少し遅くなったけど、今から静くんのところに行ったらバイト終わる頃だろうしいっしょに帰れるかな。



「矢城?」


「あ、ごめん。ちょっと行きたいところがあって」


「なんかつき合わせたみたいになってごめん」


「気にしないで。久しぶりにしーちゃんとの惚気聞けたし」



個人的には有意義なひと時を過ごせましたよ、とにやにやして言ってみると「やめろ」とチョップされた。うぅ、しーちゃんに言いつけてやる。


ちなみにどこに行きたいのか聞かれたので静くんの働いているカフェの名前を言うと水無瀬くんも行くことになった。


前からそこのカフェに興味があったみたい。なんでも「あいつが気になるって言うから…」としーちゃんのためみたいだけど。


本当、水無瀬くんってのしーちゃんこと大好きなんだなぁって感じるよ。





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