それが伝え方なのです



静くんの働いてるカフェはアイボリー色の壁と大きな窓、観葉植物が眩しいオシャレなカフェ。野菜中心のヘルシーな料理と紅茶がおいしいって女の人に人気らしい。カップルで来る人も多いみたい。(静くん情報)


…あれ。もしかしてここに入っちゃうとわたし水無瀬くんとカップルだと間違われたりしちゃうんじゃない?そしてそれがしーちゃんの耳にでも入ったら…!!



「どどどどどうしよう水無瀬くん?!」


「な、何が」



いきなり声を上げたので驚いたのか目を見張る水無瀬くん。



「だ、だってしーちゃんが誤解しちゃったら…!!」


「あぁ、それなら言っといたから平気」


「へ?」



キョトンとするわたしに水無瀬くんは「ほら」とスマホの画面を向けてくる。


それはどうやらラインのやり取りみたいで『矢城と前言ってたカフェ覗いてくる』『弥生ちゃんと?浮気?笑』『違うから』『分かってるよ。お土産にそこで売ってるっていうクッキー買ってきてね』『了解』


しーちゃん、心が広い。わたしだったらいくら静くんのこと信じてても不安になっちゃうよ。





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