Truelove~愛すること~
バイトが終わってから
街を歩く
ぼーっとしていたあたしは
誰かと肩がぶつかった
「ったー、おい。」
四人の男たち
「あ…悪い。」
一応謝って
もう一度歩き出す
「おい。待てや。」
「ぶつかっといてそれはないんじゃない?」
うっぜぇー
「めんどくさいな、別にいいだろ?」
「…聞き捨てならねぇな。女ァ調子乗んなよ」
二人がかりであたしを捕まえる
「ちよっと来いよ」
路地裏に連れて行かれた
「ねぇ君ー、さっきのアレなに?」
「ちゃーんと謝ってもらおうか。」
四人に囲まれたあたしは
逃げれなくなった
何なわけ
うざっ
「聞いてんのかー?あ?」
あたしの中で何かが切れた
「ブツブツうるっせぇんだよ!!」
「ああ?!ナメんなよ!!」
一人があたしに振りかぶってきた
棗の喧嘩が頭をよぎる
気づいた時には
勝手に体が動いてた
相手の拳を避けてみぞおちを殴る
他の奴らも参戦してきたのを
横目で感じながら
蹴りを入れた
「おらあっ!!」
うでを掴んで捻り上げ
思いっきり
背中を蹴る
全員動けなくなったのを確認して
路地裏を出た
よっわ
男のくせになんだよアレ
………棗は
あんな奴らとは
違う…………………………