Truelove~愛すること~
 






「………悪かったな病気のこと、言わなくて。」










あたしの目を見つめて





















悲しそうに笑う






















ねぇ棗


















今何を考えてるの?





















椅子に座るようあたしを促して





















また話始める





















「…俺さお前のこと俺の女だとか言ってたじゃん?
それ、終わりにしようぜ。」















……え……………
















「もとから別にお前のこと好きじゃなかったけどさ
お前がずっとそ~思ってたら悪いじゃん?
オレのことあって男できないとかなっても困るし」




















なにそれ?





















自分勝手すぎるでしょ





















けど怒るよりも先に





















悲しさが込み上げてくる























「………今日はそれ言いたかっただけ
だからもう来んなよ。会いたくねぇから。」





















支えたいって思ってた





















側に居たいって



























けどあたしじゃダメなんだね
































何もできなくてごめん





















「…………ばいばい。」










































こぼれてくる涙を見られないように





















病室を出た






































































































< 75 / 76 >

この作品をシェア

pagetop