Truelove~愛すること~
「………悪かったな病気のこと、言わなくて。」
あたしの目を見つめて
悲しそうに笑う
ねぇ棗
今何を考えてるの?
椅子に座るようあたしを促して
また話始める
「…俺さお前のこと俺の女だとか言ってたじゃん?
それ、終わりにしようぜ。」
……え……………
「もとから別にお前のこと好きじゃなかったけどさ
お前がずっとそ~思ってたら悪いじゃん?
オレのことあって男できないとかなっても困るし」
なにそれ?
自分勝手すぎるでしょ
けど怒るよりも先に
悲しさが込み上げてくる
「………今日はそれ言いたかっただけ
だからもう来んなよ。会いたくねぇから。」
支えたいって思ってた
側に居たいって
けどあたしじゃダメなんだね
何もできなくてごめん
「…………ばいばい。」
こぼれてくる涙を見られないように
病室を出た