摩訶不思議目録2
目的
「確か、幻想とこの世の開いてしまった時空を閉じるのが役目だったよね?」
僕は師匠に聞く。
「ええ。閉じる前に、原因を探らなくてはいけません。原因を見つけたら即潰します。」
師匠は優しく答えた。
少なからず悪い奴がいないとは限らないという事だろうか。僕は坂を下り集落に降り立つ。
「ここは....。」
そこは、いくつものコンクリートの四角い無機質な家が建って、古びた駅がそれを見渡す。それ以外は何もない、人の気配のしない集落だった。
「危ない!!」
背後で師匠が発砲する。悲鳴のようなうめき声をあげながら白い魄は溶けるように消える。
「どうかしたの?」
僕が慌てる師匠に声をかけると、彼は苦笑いし
「どうもこうもないですよ。」
と言った。
どうやら、大きく口を開けて喰らおうとする魄がいたらしい。飲み込まれるとゾンビのようになってしまうようだ。
気をつけないといけないらしい。
「気をつける...。」
僕は集中しながら駅のホームに入る。
魄の姿は見えないがホーム横の建物に光りが見える。
「ちょっと話を聞いてみようか。」
師匠は建物のとってつけたようなドアのドアノブを握る。
すると後ろで声が聞こえる。
「関係者以外立ち入り禁止ですよーー!!!」
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