摩訶不思議目録2
「関係者以外立ち入り禁止ーーー!!」
僕が振り返ると、頭からあごにかけて血を垂らし、顔面には貼付けたようなお札をつけた青緑色の人型が見えた。
「ぎゃーーー顔が青い!!!ししょーー!!変な人が!!!」
僕は師匠にしがみつく。
「あれは..妖怪でしょうか?」
師匠は走って来る青緑の人型を奇妙そうに見る。
「感心している場合じゃないよ!!」
青緑の人型は、警察のような制帽にジャケットをつけた服装だった。
「あの世行きの電車は今日はあと3時間待ちますよ?」
青緑の警察官っぽい妖怪は言う。
「あの世行き...!!じゃあここが妖怪の出現元の一つということなの?師匠?」
師匠に僕が聞くと師匠は頷いた。
「職業は?どうやってここにきたの?いくつ?」
青緑の警察官っぽい人型は職務質問をする。こたえたほうがいいのか...。
「あ、ああぼくは『けゐ』警備です。」
けゐという青緑色の人型は言う。
「へえ、いまどきキョンシーも仕事をするんですか。」
師匠はけゐという妖怪に聞く。
「ええ、まあ...。ところでどのようなご用件で?」
けゐは更に聞く。
「空間の裂け目から妖怪がこの世にあふれてきているようなのですが、なにかわかりますか?」
師匠が聞くとけゐは答えた。
「あの世行き電車の移動は主に空間移動です。もしかしたら妖怪もきてしまっているかもしれないですね。関係者に聞いてみましょうか。」
僕は飛び跳ねて言った。
「是非!!」
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