すきだから
分かりました、知ればいいんでしょ?
「・・・で、話ってなによ」


昼休み。

昼食もとらないままに、半ば強引に屋上へと連れて来られた私。
目の前の千歳はやっぱり怒っているように見える。

でもここで怯んではいけない!
そう思って強気でそう千歳に言った。

引っ張られた手は、未だに繋がったまま離す素振りを見せない。

手を引っ込めようと力を入れるけれど、千歳の力は思ったよりも強くて全く動かなかった。


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