片道のRe:
6月。
放課後、さぁ部活へ行こうと席を立ったその時だった。


「ワカー!!」


威勢のいいドアのスライド音と共に現れたリノ。


「見てこれ!」


握り締めていたらしい紙をバンと机に叩きつけ、文字の羅列を指差した。


「即席陸上部のお知らせだよ! ワカは100m、私は1500m!」

「即席陸上部?」

「そ。うちの中学は陸上部ないけど、大会の時だけ人集めて参加するんだって! で、スポーツテストの結果が良かったうちらが選ばれたってわけ!」

「え!?」

「で、今から即席メンバーで集まって説明会! 行くよ!」

「えぇ!?」


完全に、寝耳に水だ。

ぽかんと口を開けた私を余所に、リノは満面の笑みで私を教室から引きずり出した。

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