片道のRe:
『城崎先輩へ。野々山です』
件名を打ち終えて、ふぅーと長く深い息を吐く。
下手をしたら、陸上のスタート時よりも緊張しているかもしれない。
中学生にはまだ早いと、携帯電話を持つことを許してもらえなかった私は、致し方なく家族共有のパソコンでフリーメールを打つ。
先輩や周りの友達は、『FOMA』とかいうかっこいい携帯電話を持っているというのに。
『リノからアドレス聞きました。登録よろしくおねがいします(*^^*)』
シンプルすぎるかなぁ、でもぶりっこだとは思われたくないし。
そんなことが堂々巡りするばかりで、あっという間に1時間近くが経ち、順番待ちの兄に「早く代われ」とどやされてしまった。
否応なしに送らなければならなくなってしまった私は、今にも飛び出そうな心臓と闘いながら、「えいっ!」と勢い任せに『送信』ボタンをクリックした。
件名を打ち終えて、ふぅーと長く深い息を吐く。
下手をしたら、陸上のスタート時よりも緊張しているかもしれない。
中学生にはまだ早いと、携帯電話を持つことを許してもらえなかった私は、致し方なく家族共有のパソコンでフリーメールを打つ。
先輩や周りの友達は、『FOMA』とかいうかっこいい携帯電話を持っているというのに。
『リノからアドレス聞きました。登録よろしくおねがいします(*^^*)』
シンプルすぎるかなぁ、でもぶりっこだとは思われたくないし。
そんなことが堂々巡りするばかりで、あっという間に1時間近くが経ち、順番待ちの兄に「早く代われ」とどやされてしまった。
否応なしに送らなければならなくなってしまった私は、今にも飛び出そうな心臓と闘いながら、「えいっ!」と勢い任せに『送信』ボタンをクリックした。