片道のRe:
2月。
私はオグを呼び出した。


「――でね、このおっきな袋の中に入ってる、この中くらいの袋が渡して欲しいやつでね」

「……」

「その他の小袋は1年部員への義理だから、オグもよかったら1個持ってって」

「……」

「ねぇ、聞いてた?」


今日のオグは一段と眉間にしわが寄っているばかりか、口を山なりにきつく結んで、先程から一言もしゃべらない。


「もっかい言うよ? この袋が」

「だーもー分かったっつの」

「はぁ? じゃあ返事してよ!」

「つーか自分で渡せよな」

「そっ、それが出来ないからオグに頼んでるんじゃん……」


かじかむ手で、紙袋をぎゅっと握り締めた。

視線を落とせば、一つだけ華やかに包装された箱がチラリと見える。

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