片道のRe:
「なるほど。つまりワカにとっての中学3年間は『暗黒時代』ってやつなのね?」

「ん。そんな感じかな?」


私は不器用な笑顔を返しながら、ワインを一口飲み込んだ。


「でも私はあの頃のワカ、好きだったよ。真っ直ぐでひたむきで。あ、ついでにオグもワカのこと大好きだったよねぇ! 懐かしー!」

「もーやめてよ、そんな昔話」


オグが私のことを好きだという噂は、当時も周りから散々聞かされていた。

けれどオグ本人はそれらしいことは一度も言わなかったし、特に告白などもされることなく、私たちは当然の如く離れていった。


「それから、ワカはほんとーにタケトのことが好きだったよね!」


リノは満面の笑みを見せる。

翳を作るのが、淡いオレンジライトだからだろうか。
あの頃のような眩しさはなく、私はそっと微笑みを返した。

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