キミへ
そのページの目に入った単語。


マヤ、愛…か。


ネパール語なんて使いもしねぇのにな。



俺は本が入っていたっぽいところに
戻して、もう一度ナツキを見た。



…いや、あいつはナツキなのか?



「お前の名前、なんだ?」



そう言うとあいつは無表情で
こっちを振り返った。



驚いた顔もしねぇ。



やっぱナツキであってたのか?



「せーいかいっ!キミの言う通り
あたしは”ナツキ”じゃない」



言葉を発するときはやっぱり
笑顔に戻る。



どこまでが本当でどこまでが嘘
なのか全く分からない。



いや、それは俺もか…。
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