キミへ
ちょっ、待て!!!



聞きたい事は何一つ聞けてない。



ここで帰られたらまたかくれんぼの
繰り返しになってしまう。



名前!…は無理だったから、
えーと…クラスだ!



「ちょい待てよ!おい!」



俺が呼んでもあいつは足を止めない。



くそっ…。何て呼んだらいいんだよ…。



その瞬間俺に一つの言葉がよぎった。



「マヤ!!」



俺がそう言うとあいつはびっくりした
顔でこっちを振り返った。



今までに見たことのないような顔。



その時微かにあいつの口元が動いた。



でも何て言ったかは聞き取れなかった。



「クラス!どこ!」



そう聞くとマヤは笑いだした。



今までの消えそうな笑顔じゃなくて
思いっきり笑っていた。



そんなマヤの笑顔は太陽みたいだった。



空じゃなくて、空を青く照らす太陽。
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