キミへ
「佐倉、佐倉夏樹。なつきでいいよ!
ってもうそう呼んでるよね?」



マヤとはまた違った明るさ。



のほほ〜んとした笑顔でこっちを見る。



「あ、あたし友達と待ち合わせしてるから!
立ち話付き合ってくれてありがとね」



ほとんど1人で喋って1人で会話を終わらせた
なつきは手を振ってまた改札口付近に
戻って行った。



嵐のようなヤツだな…。



そう思い俺は6番ホームへ向かい
歩き始めた時だった。



「ごめんっ!お待たせお待たせ!」
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