掌
ガタンゴトン……
電車って、こんなに揺れ強かったっけ…?
吊り革に捕まっていなければ、倒れこんでしまいそうだ。
ふと気付くと、乗客みんながあたしを見てる、ヒソヒソと話してる。
そりゃそうだ……。
電車のドアに映るあたしの顔は、赤くパンパンに腫れて、片目はあいていない。
鼻血が固まった跡、唇は切れて血が滲みでてる。
「ひどい顔………。」
自分のこんな顔初めてみた……。
思わず一人言。
今、あたしは自宅に向う電車の中。
あの行為が終わったあと、達也はあたしを家から追い出した。
そして、あたしは自宅の方面の電車に乗ったけど……
こんな顔で家帰ったら、お母さんに何て言われるか…。
「…どうしよう…」
悩んだ末、あたしはメールを送った。
やっぱり頼れるのはこの子しかいないや……。