掌
次の日……
大丈夫だよね。
気付かないよね。
意を決して、1組の教室の扉に手をかけた。
ガラッ
「おはよー。」
「おはよーっ。」
クラスのみんなが笑顔で、挨拶してくれる。
「おはよう」
「おはよーっ」
大丈夫だ……。
ばれてない。
「はよ」
前の席の小川君も、挨拶をしてくれる。
「…はよぅ…」
「?」
小さな声で目を見ずに返事した。
達也を悲しませなくないから……
ごめんね、小川君。
小川君とあたしの間に壁を作るように、鞄を机の上に置いた。
「おはよ歩ぃ〜。」
「あっおはよ!真奈美!」