掌
廊下の端の女子トイレには偶然にも誰もおらず、真奈美とあたしだけしかいない……
秘密の話しをするのに最適だ。
「……達也君…なの…?」
「………」
昨日達也に叩かれて、少し腫れた左頬。
ファンデーションを塗りたぐったから、ばれないと思ったのに……
「ほんと真奈美はするどいなぁ〜」
笑うあたしとは対照的に、真奈美は真面目な顔……
「笑い事じゃないよ……腫れるほど強く叩かれたの?」
「いや…あのね、いつもは弱くて…昨日はたまたま強くなっちゃってね…っ。」
焦って弁解するも、あだとなった。
「いつもって……叩かれたの一回だけじゃなかったの?!」
「あ……」
あちゃー……