ロールキャベツは好きですか?
「別れましょう。祥吾くん」
「……嫌だ」
駄々をこねるように、拗ねるように、祈梨さんの細い身体にしがみつく。
大人になんてなれない。
そんなことをすれば、この人は俺の前からいなくなる気がしたから。
どうして別れようなんて言うんですか?
どうして俺のもとから離れていくのですか?
「俺は祈梨さんが好きです。別れの言葉を黙って聞き入れてくれると思ってたのですか?」
━━━だとしたら、俺を甘く見すぎです。
ちょうど真横にあった白い耳たぶを食んだ。柔らかいそこを強く吸い付き、耳の中に吐息を吹き込む。
「……や……!」
それだけで耳が弱い祈梨さんは、あっさり陥落。
俺の腕の中に力が抜けた身体が崩れ落ちる。
「……別れようとか言うなら、そんなにあっさり落ちないでくださいよ」
一応、忠告だけしておいて、ブラウスに手を伸ばす。開襟シャツの襟もとから、そっと右手を差し込んで、彼女の敏感な頂点を触れるか触れないかのぎりぎりを狙って撫でる。
強く掴むと痛がることは、回数を重ねるごとに思い知ったから。
背後からそっと顔を覗くと、唇をぎゅっと結んで、悩ましげに眉を潜めている。
零れそうになる熱い息と甘い声を押し殺しているようだ。
思いきって、左手でブラウスのボタンをすべて外し、肩から滑り落とした。
抵抗すらしてくれない。
別れて欲しいなら俺のことを止めろよ。
形だけでも抵抗してくれなきゃ、このまま止まらないって……。