ロールキャベツは好きですか?

恋なんて。
するつもりなかった。

忍と別れた夜、告白してきた、隣の席の部下。

見た目は草食系なのに、ほんとはとても甘くて、ちょっぴり強引で。
ロールキャベツみたいな、不思議なひと。

杏を抱き上げる彼を見たとき、警告音はしていた。
子ども好きの彼とは、幸せになれないぞって。

なのに。
私は彼と付き合ってしまった。

そして、本気で恋に落ちてしまった……。

離れたくない。手放したくない。
愛してるの。祥吾くんのこと。

心は叫んでいる。

二人とも幸せになれる方法があるんじゃないかな、って考えた。

だけど……

「私自身、子どもが産めないことは、自業自得だって諦められる。……だけど、祥吾くんは違う。私といることで……私はあなたの夢を壊してしまう」

「祈梨さん……」

「あなたが子供を見つめる視線、どれだけ優しくて、幸せそうだって思ってるの?
これから先、その瞳に出くわすたびに、私は……」

「祈梨さん……!」

祥吾くんに言葉を遮られた。
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