ロールキャベツは好きですか?
一時間くらいタクシーに揺られて、主任のマンションにたどり着いた。
タクシー代を払って、主任を連れて部屋へと向かう。
主任の部屋は、あまりセキュリティは万全とは言えない、四階建てのマンションの一階だ。
入り口にセキュリティロックなどあるはずもなく、あっさりと部屋の前に着く。
申し訳ないと心の中で謝りながら、彼女の鞄をあさって、鍵を出した。
小さな鈴とカピバラのキーホルダーがついた鍵に笑いが漏れた。
━━━こんなところに、カピバラ……。
主任はこの鍵を見るとき、時々、俺のことを思い出してくれていたり、するんだろうか。