愛しのモンティー

「その眉をどうにかして貰え、ついでにメイクも習って来い」

カットもしていない眉が野暮ったさを強調していると熱弁されて恐々だったけど、眉を整えて貰うことにした。

「いいですよ」

快く引き受けて貰い出来るだけ自然に見えるようにとだけお願いしてお任せすることになった。

仕上げまで鏡を見せては貰えないみたいで、何とも心もとない不安半分、期待半分な思いで仕上がりを待つ。

「終わりました」

笑顔の星野さんにくるりと椅子を反転されて鏡に向かえば私のようで私じゃない初めて目にする顔が戸惑った表情で映り込んでいた。

「眉は長さをカットして少し整えました。

奥二重だけど大きな目をしてるしアイラインは普段はしなくてもいいけど“しっかりメイク”をする時は試してみて……

睫毛も長いからビューラーでカールさせてマスカラを少しだけ。

色白で肌が綺麗だからローズピンクのチークをほんのり足したらこんな感じ」

プロの腕は凄い。

決して化粧が濃いって感じではなくて返ってベースは透明感があって薄付き。

それなのにポイントメークはしっかりしてある。

私の顔がこんなふうに仕上がるとは予想もしていなかった。

ベリーショートな髪なのにちゃんと女の子らしい……って言うか

この長さだからこそメイクを甘めに可愛く仕上げてくれたのかも知れない。



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