あの夏の日 #6
だけど、やっぱり無理ぃ~!
こんなの我慢出来ない。


何か方法無いかなぁー?
考えながら、また、窓に目線を移した。


今、幸せぇー!
あっ!良い事思いついちゃった!


私は、机の横に掛かっているバックから
ある物を取り出した。


ゴソゴソ…ガツッ。

テッテレーン。スマホとセルカ棒!


「次はぁ、本川さん。黒板に書いてください。」

えっ?待って、どこよ?
「あっ、はい。」

急いでスマホとセルカ棒を机に入れて、立ち上がろうとした。


な、何書けば良いの?

トントントン。
えっ?
隣の席の教科書は、⑥を指していた。


6!遥樹先輩の背番号じゃん!
ラッキー!
ありがたや、ありがたや。


「本川さん、ニヤニヤしてないで早く来なさい。」

「あっ、はい!」
一斉に笑いが起こる。

「ノートは?」
「えっ?」
「ノートに解いた問題でしょ?」

あっ!ヤバイ。ノートになんて解いでないし、ノートには遥樹先輩の似顔絵?がついてる。


「暗記、したので。」

コトッ。
チョークを握って問題を見た。

⑥ なぜ、遥樹先輩はあんなにかっこいい んでしょう?

A.えー!分かんないけど、とにかく何で も出来るから!


なぁーんて、事な訳無いよね。


実際は、
⑥次の方程式を解きなさい。

えっ?いきなりこんなのやんの?
でも、塾でやったなあ。

⑴6(x-3)=2x+6

1つ目も、4つ目の数字も6。2つ目と3つ目の数字をかけても6。

6のパラダイスぅ!
私のために作られたもんだね。
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