素直になれない7センチ


————時計が十一を指した。

アレから二時間。


向いの島はシステム管理部で、彼の存在が視界にちらつく。

システム管理部は、パソコンのことで困ったことがあれば解決してくれる。

けれど、それだけではなくて社内向けのサイトや、メニューのまとめレシピサイトの管理もしてくれているので食材の手配をする私も時々関わる。


つまりは避けたくても夏目くんと関わる機会が必然的にきてしまうのだ。




「ねっ、新藤ちゃん的にどうよ! 新人くん!」

「え!?」


隣の席の真希がにやりと口元を緩める。

新人くんって……夏目くんのことだよね?


真希には夏目くんとの昔のこと話していないし、答えにくいな。

けど、昔のことだから今更話すこともないのかなとも思うし……。



「どうって、今日配属されたばっかりだよ?」

「甘い甘い! もう広報の水井さんとかが目つけてるっぽいよ? さっきトイレで話してたの聞こえちゃった」






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