素直になれない7センチ



「え!? な、なにそれ! 私は別にっ」

「慌てすぎ」

「だって、」

「さっきから視線で追ってるのバレバレだよ?」


真希の含み笑いに息を詰まらせた。

意識しないようにしようとしすぎて、逆に意識しちゃってた。しかも、真希にバレバレだったなんて……。



「私は新藤ちゃん応援するから、安心して?」

「そ、そんなんじゃないってば!」

「ほいほい〜。あ、そうだ! 昨日届いたサンプルで十二時から試作するって言ってたからお昼はそのつもりで」


否定しても上手い具合に逸らされてしまい、これ以上反論しても言い訳にしか聞こえない気がして言葉を飲み込んだ。



そんなんじゃないのに。

私は夏目くんのことが好きなわけじゃない。



ただ……あの出来事が記憶に焼き付いて忘れられないだけ。







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