セカンドパートナー
『そっか。でも、詩織も、少しずつ並河君に興味持ち始めてない?』
「そうかな?」
『そうやって考えてるのがいい証拠』
「うん。そうかもしれないね」
「興味」っていうのが何なのか分からないけど、これだけ深く考えてしまうんだ。「知り合い以上の感情」があることは認めよう。
『だったら、やっぱり気まずいのをどうにかしないとね! その場にいたらあたしもそれとなく協力するし、並河君と電話番号の交換しなよ』
「でも、一度断ったのにまたそんな話したら変に思われるんじゃ……」
『大丈夫。友達になりたいって言えばオールオッケー!』
「なるほど! それなら変に思われないし、番号交換拒否したこともさりげなく謝れるかも!」
気持ちが明るくなってきた。やっぱり羽留の力はすごい。
テンションが上がるあまり、いつの間にか父のことを忘れていた。最初はあんなに気にしていたのに。
「いつまで電話してんだ!」
ノックもせず部屋に入ってきて、父は怒鳴った。
羽留に聞かれたくない。とっさに子機に向かい、
「羽留、ごめんね。また明日学校で!」
それだけ言い、電話を切った。