starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
「姫?強がるのもたまには控えていただけると私も多少楽なのですが。」

そういうと歩みが止まった理桜の肩にポンと手をおくと車を回した。理桜の近くまでくるとキッと止めて後部座席の戸を開けた。

「どうぞ?」
「ありがとうございます…」

そうして理桜は乗り込んだ。パタンと戸を閉めて車は走り出した。

「姫?」
「……なに?」
「玄馬様があぁいうにはきっと訳があるのでは?どうですか?」
「何の訳があるの?」
「さぁ。私には些か見当が付きませんが。」
「そんな意味深な事言いながら解んないんだ…」
「これはこれは…失礼致しました。」
「…私も解んないもん」
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