生きる。



私は唖然とした。


ここはキッチン…というより厨房だった。


「俺らの代は使ってないけど、

一輝さんの時は一輝さん自身が

使ってたみたいだけど。」


……なんなの、ここ…。

ここいったい誰が建てたの?

資金は?


今更ながら根本的な疑問が浮かんだ。


「ここを建てたのは初代の副総長だよ。

初代の姫が料理が好きで、それを考えて

こんな立派なキッチンが出来たってわけ。

副総長は有名な企業の御曹司。

今もその人はここの光熱費とか払ってる。

なんでかは、今は言えないけどね。」


私の考えたことがわかったのか、

爽が教えてくれた。


「そう、なんだ…。」


なんか言葉がでなかった。


「由茉ちゃんケーキ作ってくれるの!?」


哉斗がキラキラした顔で聞いてきた。


「あ、うん。いいよ。私作る。

えっとー何人分?」


「さぁ?」


「さぁって…しっかりしてよ、総長さん?」


私は下へ戻った。


「ケーキ食べる人~!」


「「「「「「はい!!」」」」」


すごい人数…


「和真~数えてー。」


ここは和真に任せることにした。

私は階段を登っていつもの部屋へ。


「みんなは?ケーキ食べる?」


「俺は食べる!!」


真っ先に答えたのは哉斗。

うん、哉斗はわかってた。


「俺も食べる~」


「じゃあ哉斗と颯だけでいいね?」


私は下へ戻った。

私は和真と大翔とケーキの相談をした。

そこに秀がきた。


「由茉さん、俺彼女いるんですけど…

彼女連れてきてもいいんですかね…」


「え?ダメなの?」


「由茉さん、

基本ここは女の子は由茉さんしか

出入りできないんです。

それが暗黙の了解っていうか。

だから秀は湊さんたちに

連れてきていいか聞いてほしいんだと思います。

だろ?秀。」


「はい…。」


「なんだ、そんなこと?

いいよ、聞くよ。

でもあとでもいい?

今聞きに行くと、明らか頼まれて来ました!

って感じだしね?」


「はい!いつでも大丈夫です!

ありがとうございます!

俺の彼女、由茉さんたちと同い年で

桜が丘なんです。」


「え、そうなの?

じゃあ私の印象悪いだろうね。」


私は笑いながら秀に言った。


「あんな噂、俺がそっこーで否定したんで。

彼女信じてないんで大丈夫ですよ。」


「ほんと?ならよかったー。

仲良くなれるといいな!」


なんか、すっごい楽しみ。

私はもうるんるんだった。

そんな時、私のスマホが震えた。



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