生きる。




「和真、どうしたの?」


「さっき大翔から聞きました。

俺らのせいで由茉さんに

嫌な思いさせてすみません。」


「全然いいよ!二人のせいじゃないじゃん。

私は作るのも好きだし、みんなが

おいしいおいしいって食べてくれて嬉しいし。」


「すみません。本当に今日はありがとうございます。

あの人…凛(りん)さんは

クリスマス会に毎年来るんです。


湊さんが総長になる前から…。

晴輝さんと一輝さんも知っています。

たぶん、姫目当てなんです。

クリスマスは毎年走りにいくんで…

湊さんの後ろの席を狙ってるんです。

あそこに座ってると周りの人に姫だって

そういう目で見られるんで…。


一輝さんや晴輝さんは拒否してました。

でも湊さんは幼馴染みだから

たぶん断れていないんだと思います。

由茉さん、湊さんの後ろの席

確保してくださいね!」


「そうなんだ。

でも決めるのは湊だよ。

私は呼ばれたら行くけど…

呼ばれなかったらそのまま帰ろっかなって。

寒いしね。」


私は笑いながら言った。


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