明日へのヒカリ
私は聞いてみた。
「婚約者って、ホントなの?」
私がそう聞くと、聖矢兄ちゃんは、嬉しそうな顔をした。
「お、誰から聞いたんだ? 優太か?」
「ううん、美涼姉ちゃん」
私がそう言うと、「あー、姉貴かー」と、嬉しそうに笑った。
私は、弟の幸せを喜んでいる聖矢兄ちゃんを見ていると、これが現実なんだと思い知らされて切なくなった。
「お、おい。由希‥‥‥どうした?」
気付けば、私の頬には涙が流れていた。
「何かあったのか? 言ってみ?」
そう言いながら、聖矢兄ちゃんは、優しく涙を拭ってくれた。
「私ね。‥‥‥優太が好きなの」
聖矢兄ちゃんを前にして、今まで抑えていたものが、全て溢れ出してくるようだった。