明日へのヒカリ


「ただいまー」


私が玄関の扉を開けると、部屋から「おかえりー」と、返事が返ってきた。


「あれ、母さん帰ってたの? 珍しい」


私がそう言いながらリビングへと向かうと、母さんは笑いながら夕ご飯の準備をしていた。


「今日は残業せずに帰ってきたの。いっつも、家に由希一人だから、たまには時間通りに帰ってこなくっちゃね〜」


母さんはニコニコしながらそう言った。

私はそれを聞いて、嬉しくなる。


母さんは、バリッバリのキャリアウーマン‥‥‥って言うほどではない。

しかし、家にいる時間よりも、会社にいる時間のほうが長いのだ。

ご飯などは絶対に作ってくれるが、ラップをかけた状態なのがほとんどである。


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