明日へのヒカリ
私がそう聞くと、母さんは頭に疑問符を浮かべる。
「大事なこと? んー、自分の誕生日? 由希の誕生日は2月6日よ?」
「それくらい知ってるよ! 違う! そういうのじゃなくて!」
私が大きな声を出すと、「え〜、じゃあ何よー」と、私を見ながらそう言う。
「例えば‥‥‥」
「例えば?」
私は一拍開けてこう言った。
「‥‥‥小さい時の記憶とか」
それを聞いた母さんは、少し驚いた顔をした。
「どうして忘れてると思うの?」
母さんの質問に私は答える。
「実はね、今年の4月に転校してきた人が居るの。で、その人は私のこと覚えてて、昔に会ったことあるって言うの」