明日へのヒカリ
「わわっ! ご、ごめん!」
三神くんは、掴んでいた私の腕を放して、ワタワタしながら謝ってきた。
「だ、大丈夫‥‥じゃないよね?
ほんとにゴメンね?」
三神くんは、眉を少し下げながらシュンとしている。
私は、息を整えてニッコリ笑った。
「ううん、大丈夫。気にしないで?」
私がそう言うと三神くんは、私から目を逸らせながら、再び続けた。
「歩くの‥速すぎたよね‥‥‥。それから‥‥腕掴んだり‥‥‥、勝手に名前を呼び捨てしたり‥‥‥。‥‥‥ごめん‥‥‥‥‥。」
三神くんは、顔を赤くしていた。その顔を隠すように、口元に手を当てている。
私はつい、吹き出してしまった。
「な、なんでそこ笑うのかなー!?」
三神くんが、なんで!? というような顔をしながらそう言った。
「だ、だってー! クハハハハハハハ!!」
私は一人、延々と笑い続けた。
相変わらず三神くんは、謎だ‥‥というような顔をしていたが、やがて笑いが伝染したらしい。
ふたりで少しの間笑っていた。