お前のとなりは俺だから


スタスタと歩く、この後ろ姿。

小学校の頃から変わっていない。


でも……。


小学校の頃は、同じくらいだった身長が、今では比べ物にならないくらい伸びている。

肩幅だって、大きくてガッシリしたものに変わっている。


……時の流れって……、怖い……。


「ちょっとちょっと〜、そこのお二人さん?」


私が皐月の背中を見ながら、そんなことを思っているとき、私の後ろから、聞き慣れた声が聞こえてきた。


すると皐月は、歩いていた足をピタリと止めた。


ゴンッ


「いっつー……」


急に止まったので、私は反応しきれずに、思い切り皐月の背中に顔をぶつけた。


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