お前のとなりは俺だから
「ん、俺って、分かりにくいのか?」
「いやー、もうね、皐月なんて、何考えてるか全然分かんないよー」
私がそう言うと、楓と皐月はジトーっと私を見てきた。
「な、何よ」
私がそう言うと、二人は「別に〜」と声を揃えながら言う。
「何よ、二人してーっ」
私が、ブーッと頬を膨らませると、皐月は私のほっぺたを軽く引っ張って笑った。
「お前のほっぺ、昔のまんまだなー」
「それ、どーいうこと?」
私がそう聞くと、皐月はニコニコと爽やかな笑みを見せながらこう言った。
「よく肉がついてる」
「殴るよ?」
私がそう言うと、皐月はまた笑った。