誰か私の話を聞いてください
半信半疑で見た画面には、本当に彼氏の名前が表示されていて、文面はいつものようにそっけないものだったけど、それでも胸にあたたかいものがこみ上げてくるのを感じた。


「本当に彼氏からだったよ。
この前はごめん、ごはんでも食べに行かない?って」


スマホを片手に握ったまま、カレに報告すると、カレはおだやかな笑顔で私にこたえる。


「やっぱり。
よかったね」

「......何で彼氏からって分かったの?」

「なんとなく。
君のことなら大体分かるから。
入社した時からいつも見てたからね」

「あの......さっきのって......」

「うん、本気だよ。
だけど、君が笑顔でいてくれることが一番だから。
やっぱり今のままでいい」


カレの顔は本当におだやかで、やっぱりいつものカレ。

あまりにも優しすぎるカレに、何て声をかけようか戸惑っていると、カレが私の肩をポンっと叩いた。


「ほら、手伝うから早く仕事終わらせちゃおう。
彼が待ってるよ」


これでこの話はおしまいとうむを言わせないその態度に、私もカレにせかされパソコンとにらみあった。

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