知らない貴方と、蜜月旅行
ろくに会話もできない私たち。とりあえず、朝ごはん…作ろう。
「あの、いつも朝ごはんは、なにを食べてるの?」
結婚をしたというのに、吏仁が朝なにを食べているのか、なにが好きで、なにが嫌いなのか、何時に出勤して、何時に帰宅なのか、なにも分からない。
「ほとんど、朝は食べない」
どうしよう、会話終わっちゃったよ…。白米なのかパンなのか聞いてから、色々また聞いて決めようと思ってたのに…。
「でも、紫月が作ってくれんなら、白米がいい」
「えっ?わ、わかった!すぐに用意するね!」
「けど、米炊いてねぇだろ。だから今日はいいよ」
……そうだった。今から準備しても多分、吏仁が食べる時間はない。でも、なにかは口に入れたほうが良いと思うんだけど…。
ちょっと冷蔵庫の中を見させてもらって、と…。あ、卵はある。野菜室はぁ……うん、見事になにも入っていないのね。
「ね、吏仁。卵焼きだけでも食べて行かない?」
「卵焼き?」
「うん…嫌い、かな?」
「いや、好きだけど」
「良かった!白米は今日ないけど、明日から用意するから!」
卵焼きは毎日お弁当で作って持ってってたから、得意なんだよね〜。ふふん、とご機嫌で冷蔵庫を開けた。
「あの、いつも朝ごはんは、なにを食べてるの?」
結婚をしたというのに、吏仁が朝なにを食べているのか、なにが好きで、なにが嫌いなのか、何時に出勤して、何時に帰宅なのか、なにも分からない。
「ほとんど、朝は食べない」
どうしよう、会話終わっちゃったよ…。白米なのかパンなのか聞いてから、色々また聞いて決めようと思ってたのに…。
「でも、紫月が作ってくれんなら、白米がいい」
「えっ?わ、わかった!すぐに用意するね!」
「けど、米炊いてねぇだろ。だから今日はいいよ」
……そうだった。今から準備しても多分、吏仁が食べる時間はない。でも、なにかは口に入れたほうが良いと思うんだけど…。
ちょっと冷蔵庫の中を見させてもらって、と…。あ、卵はある。野菜室はぁ……うん、見事になにも入っていないのね。
「ね、吏仁。卵焼きだけでも食べて行かない?」
「卵焼き?」
「うん…嫌い、かな?」
「いや、好きだけど」
「良かった!白米は今日ないけど、明日から用意するから!」
卵焼きは毎日お弁当で作って持ってってたから、得意なんだよね〜。ふふん、とご機嫌で冷蔵庫を開けた。