変人で最強の女と俺様
歌菜恵は嬉しそうに言った


歌「ありがとう竜司くん。よし!今日はトマトパーティーにしよう!」


えっ?


竜「ちょっと待て、なんでそうなるんだよ!」


歌「純粋にトマトが好きだから…じゃあ私スーパーでトマトいっぱい買ってくるね。行ってきまーす」


はぁ〜…


トマトって…


普通はお菓子とかジュースとかでパーティーするもんだろ!?


まぁ、俺もトマトは好きだけど…


まったくあいつという奴は、変な奴になったもんだ


昔は少し変わったところはあったけど、あそこまで変人になるとは思わなかったぜ


─── 数分後 ────
それにしてもやけに遅いな


まさか!


あいつに何かあったんじゃねぇだろうな


いやいや、あいつに限ってそんな事あり得るわけないよな


でも…


あれは気づいたときには走っていた


少し経ったとき、遠くの方から何かが見えた


あれが歌菜恵だとすぐにわかった


何故なら、顔は見えないがあのトマトの絵が描かれている20箱を持ってこっちに向かってるからだ。


あんな馬鹿なことする奴は世界中の何処を探してもあいつしか見たからねぇと思うからな…


歌「よいしょ、よいしょ…ふぅ、重いな〜少し買いすぎたかな?」


竜「本当に買いすぎだろ!よくここまで来れたな」


歌「えっへん!凄いでしょ!一応力持ちですから」


竜「褒めてねぇ!それよりそれ持つから半分よこせ」


歌「いやぁ〜助かるよ。婆さんは少し腰が悪くてねぇ〜…ちょうど助けが欲しいと思ってたところじゃよ」


竜「つまらねぇことしてるんだったら、もう持ってあげねぇぞ」


歌「あぁー、すいませんもうやりませんから…荷物持っていただけませんか?」


竜「たくっ!しょうがねぇ奴だな!貸せっ!俺が持ってやるから」


歌「はい!」


ズシッ!


重すぎるだろこれ


竜「お前よくこんな物を20箱も運んで来れたな」


歌「はっはっはっ!トマトパーティーのためなら地球の裏側でもいけるよ。」


そう言って、歌菜恵は家に向かって走り出した


竜「………ホント変わった奴。ハッハハハハ」


そして、トマトパーティーをして俺と歌菜恵だけでは食べきれなかったから幹部のみんなと一緒に食べてその日は終わった


そして次の日…


ん?もう朝か…


今何時だ?


俺は時計を見た


午前10時だった


あぁーあ…また遅刻しちまった


けど、いつもの事だから気にしてもしかたねぇ


さて、学校の準備でもするか…


そういえば、ここんとこ犬にエサやってなかったな…


死んじまったらえらいことになるからな、餌やらねぇと!


俺は餌を与えようとしたが、その必要はなかった


歌菜恵が毎日やってくれてたんだな


ありがとう歌菜恵、助かったぜ


竜「シェリー、フランシー、ポチ!お前ら大人しくしてろよ!んじゃあ、行ってくる」


俺はそう言って家を出た


学校に来て、クラスのドアを開けると歌菜恵がいなかった。
< 75 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop