音楽プレーヤー
もう1度、初めから
☆マナside☆
「んっ……?」
「マナ、平気か?」
「カケル……」
何だろう。
ずっとずっと、眠っていた気がする。
「……ここは?」
「俺の家」
温かな布団の中、あたしは寝転がっていた。
体を起こそうとすると、軽い眩暈を覚えた。
「無理して起きないで。
何か食べれる?
お粥か何か、作ろうか」
「何も…いらない……」
「……わかった」
そっと優しく、カケルが頭を撫でる。
子どもをあやすかのような手つきに、
自然とあたしはほっとした。