またね
電話するか…携帯携帯っと

プルルルルルルルルル、プルルルルル

「あっ、ばあちゃん?あのさあ」

い、言いにくい。どうしよう…

「どうしたの?葵ちゃん。」

「あっと、えっとね、えーと、実は事故にあって今病院なんだ」

「…」


「…?ばあちゃん、聞いてる?」
なんかもっと反応があると思ったんだけど…

「ガッシャーーーーン!!葵ちゃん!!大丈夫かい!!!どこの病院にいるの!?」

びっくりした!!!いきなりしゃべるから!なに!最初の物音!

「ばあちゃん!大丈夫?なんかすごい物音したけど…」

「そんなことより、葵ちゃんは大丈夫かい!」

「気にしないで、大丈夫。一応1カ月ぐらい入院になっちゃうみたいだけど。」

「そうかいそうかい。無事でよかった。入院になるのかい…じゃあ着替えとか持って行ったほうがいいねえ」

「うん、そうしてほしい。ごめんね、ありがとう。」

「なんてことないよ!ばあちゃん力持ちだから!」

「気を付けてきてね、私が言うのもなんだけど」

「すぐ来るから待っててね~」

ふう。ばあちゃんやっぱりすごく心配してくれたなあ。心配してくれるのはばあちゃんだけかな…
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