キミに想いが届くまで。
「もう2学期だね。
高校も半分終わっちゃったよ?」
「何言ってんの!
まだまだ楽しむのはこれからよ!」
絵梨ちゃんは両手を拳にして気合い十分。
まだまだこれから……そうだよね!
「……あれから3年経つね」
絵梨ちゃんとは相変わらず今も一番仲良しの友達。
だから私がまだ奏汰くんのことを引きずっているのは知っている。
奏汰くんが転校してから、お互い前日に話した時のことを話した。
そして、この会話は3回目で、夏休み明けのこの時期の度に話している。
「そうだね……」
「ほんと、どこに行ったんだか!
次会ったらしばき倒してやる!」
次会ったら……私も信じてる。
奏汰くんとはこれっきり終わりにならないって。
また会えるって。