キミに想いが届くまで。
「はいはい、そーかよ。
お前らってほんとオレに冷たいよな」
「冬休みに行こうよ。
ほら、クリスマス前なら大きなツリーも飾られるし見に行こう」
「莉子……!」
いじける順平くんに声をかけると、子犬みたいな瞳で見つめられる。
とりあえず微笑むと、順平くんもかわいい笑顔を返してくれた。
「あ、予鈴鳴ったし戻ろうか」
「てかわざわざ遠出しなくても、近場で遊べばよくない?
カラオケとか」
「もうオレは莉子がいたら何でもいいわ」
「順平抜きでよくね?」
「あら三浦、あたしも同じこと考えてたわ」
「お前らぁー!」
順平くんが絵梨ちゃんと奏汰くんに怒るけど、2人は悪びれることはなくケタケタ笑い、それを見る私も笑う。
いろいろ変わったこともあるけど、その変化を受け入れられる。
また、4人で笑い合える日が来て心から良かったって思った。