キミに想いが届くまで。
小さな変化
学校に来てからはいつも読書タイム。
もう早起きが習慣になっているため、家でゆっくりするのもなんだし、早めに学校に行くのは中学1年生の時から。
今日も野球部やサッカー部が外で朝練をしている声を聞きながら、誰もいない教室で1人、本の世界に入り込む。
ずっと気になっててやっと買えた文庫本。
ミステリーものでさまざまな事件が起こり、ひとつひとつの小さな事件は主人公の過去にも大きく関わるもの。
笑いあり、涙ありの新感覚ミステリーらしい。
けど、確かにすごくおもしろくてグイグイ話に引き込まれる。
「……い」
主人公の過去が上手くリンクしていて、読む手を止まらせない。
「おい」
「わっ!」
無理やり現実世界に引き戻されてビックリして本を閉じる。