あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
中垣先輩らしいと思いながらも、研究室に戻る時に美味しいコーヒーを買って帰ろうと思いながら、私は研究所の中にあるカフェに向かう。研究に詰まることの多い、研究員が憩いの場として用意されたカフェはいつもは人がいるのに、今は時間が中途なのか殆ど誰も居ない。
私は窓際の席に座ると、薄く開けたガラスの隙間から涼やかな風が流れてくる。強い太陽の日差しは木々の緑で薄められ、爽やかな風が頬を撫でる。結んでいる髪を解くと、フワッと髪に風が揺れる。
木々の隙間から見える空はどこまでも青く。その空を見ていると小林さんのことを思い出させた。きっと、この空の下、小林さんは仕事に頑張っているだろう。そう思うと、会いたくなる。
でも、今度会うときはこれからのことを話さないといけないからそれも考えると怖い。私の答えと小林さんの答えが一緒ではないと思う。別れないと言った小林さんと、別れるしかないと思ってしまう私の気持ちはどこで折り合いを付けるのだろう。別れるしかないと思いながらもその言葉を自分の中で受け止められない。それもまた現実だった。
「別れたくないけど、縛れない」
そんな思いに包まれた私は中垣先輩のコーヒーを買ってから研究室に戻ることにした。心地よい風は少しだけ気持ちを癒してはくれたけど、溜め息の数が減るわけではない。
私は窓際の席に座ると、薄く開けたガラスの隙間から涼やかな風が流れてくる。強い太陽の日差しは木々の緑で薄められ、爽やかな風が頬を撫でる。結んでいる髪を解くと、フワッと髪に風が揺れる。
木々の隙間から見える空はどこまでも青く。その空を見ていると小林さんのことを思い出させた。きっと、この空の下、小林さんは仕事に頑張っているだろう。そう思うと、会いたくなる。
でも、今度会うときはこれからのことを話さないといけないからそれも考えると怖い。私の答えと小林さんの答えが一緒ではないと思う。別れないと言った小林さんと、別れるしかないと思ってしまう私の気持ちはどこで折り合いを付けるのだろう。別れるしかないと思いながらもその言葉を自分の中で受け止められない。それもまた現実だった。
「別れたくないけど、縛れない」
そんな思いに包まれた私は中垣先輩のコーヒーを買ってから研究室に戻ることにした。心地よい風は少しだけ気持ちを癒してはくれたけど、溜め息の数が減るわけではない。