あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
私が答える前に言葉を発したのは折戸さんだった。そして、キャルさんに言いながらも私の方に綺麗な微笑みを向けてくれて、何もいわないでねって言っているように片目を軽く瞑る。私が気を使わないでいいようにと折戸さんが先に言ってくれていた。
「確かにそうね。じゃ、翔が買ってきて」
「え、俺が?」
「そうよ。だって、美羽の歓迎会ですもの。翔なら美羽の好きな食べ物を知っているでしょ。ワインもね」
キャルさんは日本で生まれ育ったとは思えないくらいに自分の意見をハッキリ言う。育った環境もあるけど、持って生まれた資質なのだと思う。困った顔をしながらも折戸さんはゆっくりと玄関の方に向かった。キャルさんの言うとおりに買いに行ってくれるのだろう。
折戸さんをお使いに使うキャルさんって…。
「わかった。でも、好みに合うかわからないぞ」
「大丈夫。翔なら美味しいものを買ってくるわ」
「ハードルを上げるなよ。じゃ、行ってくる」
結局、デリを折戸さんが買ってくることになってしまった。折戸さんには申し訳ないけど外で食事をしないでいいのは助かる。部屋に残された私とキャルさんは折戸さんというクッションを無くして沈黙の中にいた。何か話さないといけないと思っていたけど、何も浮かばない。
どうしようかと思っていると話しかけてくれたのはキャルさんの方からだった。
「確かにそうね。じゃ、翔が買ってきて」
「え、俺が?」
「そうよ。だって、美羽の歓迎会ですもの。翔なら美羽の好きな食べ物を知っているでしょ。ワインもね」
キャルさんは日本で生まれ育ったとは思えないくらいに自分の意見をハッキリ言う。育った環境もあるけど、持って生まれた資質なのだと思う。困った顔をしながらも折戸さんはゆっくりと玄関の方に向かった。キャルさんの言うとおりに買いに行ってくれるのだろう。
折戸さんをお使いに使うキャルさんって…。
「わかった。でも、好みに合うかわからないぞ」
「大丈夫。翔なら美味しいものを買ってくるわ」
「ハードルを上げるなよ。じゃ、行ってくる」
結局、デリを折戸さんが買ってくることになってしまった。折戸さんには申し訳ないけど外で食事をしないでいいのは助かる。部屋に残された私とキャルさんは折戸さんというクッションを無くして沈黙の中にいた。何か話さないといけないと思っていたけど、何も浮かばない。
どうしようかと思っていると話しかけてくれたのはキャルさんの方からだった。