あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
キャルさんは私をベッドの横にあるソファに座らせると、自分は向かいのソファに座った。そして、私を見つめニッコリと笑った。
「翔があんなに必死で走っているのを初めて見たのよ。いつも余裕綽々で仕事でも何でも簡単に熟すし、日本から来たのにいつの間にかフランスの支社の中心みたいな存在になっているし。だから出来過ぎな男って面白くないって思っていたの。でも、今日の翔は最高に素敵だったわ。必死になっている姿を見たのは初めてだったからおかしかった。余程、美羽のことが大事なのね」
キャルさんは折戸さんの事を思い出したのだろうか。クスクス笑いが止まらないようだった。
「東京の支社では本当にお世話になったんです。暫く、営業部に居たので、その時にお世話になった先輩です」
「そうなのね。まるで、日本から娘か妹が来たかのような姿だったわ。あの翔を見たら、フランス支社の人は腰を抜かすかもしれない。っていうかこんなことを言っても誰も信じてくれないかな」
そう言って、キャルさんはまたクスクスと笑う。いつもの折戸さんを知っている私でさえも、今日の登場には驚いた。心配だったからとか優しいとか…それを差し引いても凄かった。
娘か妹…。間違ってはいないかもしれない。折戸さんの過保護なところは本当に私の父よりも過保護で心配性なところもある。でも、それは折戸さんの優しさだと思っている。折戸さんは自分のテリトリーに入ってきた人を本当に大事にする。
「優しい方だと思います。」
「優しいを通り越して、頑固親父にでもなりそうな雰囲気を持っていたわよ。外れてる?」
「翔があんなに必死で走っているのを初めて見たのよ。いつも余裕綽々で仕事でも何でも簡単に熟すし、日本から来たのにいつの間にかフランスの支社の中心みたいな存在になっているし。だから出来過ぎな男って面白くないって思っていたの。でも、今日の翔は最高に素敵だったわ。必死になっている姿を見たのは初めてだったからおかしかった。余程、美羽のことが大事なのね」
キャルさんは折戸さんの事を思い出したのだろうか。クスクス笑いが止まらないようだった。
「東京の支社では本当にお世話になったんです。暫く、営業部に居たので、その時にお世話になった先輩です」
「そうなのね。まるで、日本から娘か妹が来たかのような姿だったわ。あの翔を見たら、フランス支社の人は腰を抜かすかもしれない。っていうかこんなことを言っても誰も信じてくれないかな」
そう言って、キャルさんはまたクスクスと笑う。いつもの折戸さんを知っている私でさえも、今日の登場には驚いた。心配だったからとか優しいとか…それを差し引いても凄かった。
娘か妹…。間違ってはいないかもしれない。折戸さんの過保護なところは本当に私の父よりも過保護で心配性なところもある。でも、それは折戸さんの優しさだと思っている。折戸さんは自分のテリトリーに入ってきた人を本当に大事にする。
「優しい方だと思います。」
「優しいを通り越して、頑固親父にでもなりそうな雰囲気を持っていたわよ。外れてる?」