あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
キャルさんの言葉にドキッとした。真っ直ぐすぎる言葉は私を戸惑わせた。あれから時間が過ぎている。でも、何年も経ったわけではない。折戸さんは…本当なら頼ってはいけない人だった。それなのに、折戸さんは私のことを以前と変わらないように接してくる。それが嬉しくもあり、複雑でもあった。
「もちろん。でも、キャルの思う『好き』とは違うね。美羽ちゃんには婚約者もいるよ」
「え?婚約者が居るのに、フランスに来たの?その彼も良く許したわね」
「…。」
婚約者がいるのにフランスに来るのも、そして、それを許すのも…。全部私の我が儘と小林さんの思いやりだった。離れるのに不安はあるけど、婚約という形で私と小林さんは絆を繋いでいる。そのことは折戸さんも知っているはずだった。
「その婚約者は俺の弟みたいなやつなんだ」
「美羽は婚約者はいるのに、フランスに来て、翔は美羽に甘いし、で、その美羽の婚約者は翔の弟のような人なんだ。なんか複雑な気もするんだけど」
「別に複雑じゃないと思うよ。美羽ちゃんもその婚約者も俺の職場の同僚で後輩だったってだけ。さ、食事を早くした方がいいよ。美羽ちゃんも疲れているだろうから」
そう言って、テーブルの上を綺麗にセッテイングまでした折戸さんは私の方に手を差し出した。
「美羽ちゃんの部屋の鍵を借りてもいい?ワインと水だけ重たいから、美羽ちゃんの部屋に入れておくよ。野菜と肉なら後からキャルに運んで貰ったら大丈夫だと思うよ」
「翔も一緒に食べていくでしょ。翔が帰る時にワインは運んでよ」
「もちろん。でも、キャルの思う『好き』とは違うね。美羽ちゃんには婚約者もいるよ」
「え?婚約者が居るのに、フランスに来たの?その彼も良く許したわね」
「…。」
婚約者がいるのにフランスに来るのも、そして、それを許すのも…。全部私の我が儘と小林さんの思いやりだった。離れるのに不安はあるけど、婚約という形で私と小林さんは絆を繋いでいる。そのことは折戸さんも知っているはずだった。
「その婚約者は俺の弟みたいなやつなんだ」
「美羽は婚約者はいるのに、フランスに来て、翔は美羽に甘いし、で、その美羽の婚約者は翔の弟のような人なんだ。なんか複雑な気もするんだけど」
「別に複雑じゃないと思うよ。美羽ちゃんもその婚約者も俺の職場の同僚で後輩だったってだけ。さ、食事を早くした方がいいよ。美羽ちゃんも疲れているだろうから」
そう言って、テーブルの上を綺麗にセッテイングまでした折戸さんは私の方に手を差し出した。
「美羽ちゃんの部屋の鍵を借りてもいい?ワインと水だけ重たいから、美羽ちゃんの部屋に入れておくよ。野菜と肉なら後からキャルに運んで貰ったら大丈夫だと思うよ」
「翔も一緒に食べていくでしょ。翔が帰る時にワインは運んでよ」