あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
あまりにもアッサリとした言葉に私はもう少しって思う。でも、小林さんとの電話は終わってしまった。もう少し話していたかったし、せめて私はマンションの部屋までの道を小林さんの声を聞きながら帰るという贅沢を望んでいたということに気付く。
幸せの声を届ける機械がただの手の中にある。画面を撫でて…。画面に映った小林さんの名前を見ながら自分の気持ちが零れ落ちたのだった。
会いたかった。今から、駅まで戻って小林さんのマンションまで行こうかとさえ思う。ちょっと声を聞いただけなのに、こんなにも会いたくなってしまう。会いたかったら会いたいと言わないといけないのに、私は会いたいと言えなかった。
そして、私はもう一度携帯を取り出すと、小林さんへ電話をすることにした。『会いたい』と言うためだけに電話をしたかった。今から駅まで行って、小林さんのマンションの最寄りの駅まで行くから迎えに来て欲しいと言いたかった。
トゥルッ…。
『美羽ちゃん。どうした?』
また、ワンコールもしないうちだった。耳元でプッっと小さな音がしたかと思うと、急に耳元で小林さんの声が聞こえてくる。
『あの、私。小林さんに会いたいので今から、小林さんの住んでいるマンションの最寄りの駅まで行きます。会えますか?』
心臓の鼓動が煩すぎる。
『無理だよ』
小林さんの即答に泣きそうになった。
幸せの声を届ける機械がただの手の中にある。画面を撫でて…。画面に映った小林さんの名前を見ながら自分の気持ちが零れ落ちたのだった。
会いたかった。今から、駅まで戻って小林さんのマンションまで行こうかとさえ思う。ちょっと声を聞いただけなのに、こんなにも会いたくなってしまう。会いたかったら会いたいと言わないといけないのに、私は会いたいと言えなかった。
そして、私はもう一度携帯を取り出すと、小林さんへ電話をすることにした。『会いたい』と言うためだけに電話をしたかった。今から駅まで行って、小林さんのマンションの最寄りの駅まで行くから迎えに来て欲しいと言いたかった。
トゥルッ…。
『美羽ちゃん。どうした?』
また、ワンコールもしないうちだった。耳元でプッっと小さな音がしたかと思うと、急に耳元で小林さんの声が聞こえてくる。
『あの、私。小林さんに会いたいので今から、小林さんの住んでいるマンションの最寄りの駅まで行きます。会えますか?』
心臓の鼓動が煩すぎる。
『無理だよ』
小林さんの即答に泣きそうになった。